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過払い金が戻らない!消費者金融倒産のリスク。

   

2016年8月16日、お盆休みの最中、注目のニュースが!

Yahooのトップニュースでも取り上げられていましたので知っている方も多いと思います。

2016年8月15日、神奈川県にある消費者金融、(株)栄光が東京地裁に自己破産を申請しました。

負債総額209億円、今年(2016年8月19日現在)2番目の大型倒産とのことです。

多重債務者や消費者金融との取引経験者にとってはいろいろなことを考えさせる倒産情報でもあります。

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債務者が債権者?!負債総額209億円の内訳が語る実情とは?

(株)栄光の負債総額は209億円。

帝国データバンクの記載にあるように、その内訳は金融債務が約34億円、そして

過払金返還債務が約175億円!

債務者数は3万6800人にも上るとのことです。

つまり普通の倒産とは違い、大半の債務者は一般の人たちなのです。

過払金返還債務を大幅に残した倒産は武富士の例が有名です。

武富士のケースでの最終弁済は2016年6月に決着しました。

その内容は『更生債権者約90万人に対して債権額の0.9%の弁済』というものです。

この最終弁済は第二回目の弁済です。

が、第一回の3.3%弁済と合わせても過払い金総額の4.2%しか弁済されないことになります。

しかも期間内に所定の手続きを行った債権者に対してだけです。

手続きを行わず、債権者として認定されていない人には今後、武富士に対して過払い金があるとわかっても一円も戻りません。

このケースと同じかそれ以上にひどいことが今回の(株)栄光の倒産で起こるわけです。

武富士の場合は業界最大手であったこともあり、それなりの資産がありました。

その資産(債権や不動産)を処分することでわずか4.2%とはいえ巨額の弁済金を賄うことができたのです。

しかし今回の(株)栄光については直近の収入が6億円と全盛期の十分の一にまで落ち込んでおり、資産はほとんどないでしょう。

消費者金融に資産とは大半が貸付残高ですから、収入がこれだけ落ち込んでいるということは貸付残高も単純に最盛期の十分の一程度かそれ以下に落ち込んでいると考えるべきでしょう。

この債権を売却して弁済に充てるわけですが、このようなケースでは売却も思い通り進まないでしょうから最終的に買いたたかれることになり、資産は大きく目減りすると考えられるからです。

おそらく過払金返還債務の1%も弁済できないでしょう。

正直言うと一銭も返ってこないと思います。

中小消費者金融業者(街金)の倒産で一番怖いのが今回のようなケースなのです。

過払金請求を急がなければならないケースとは?!

基本的に過払金は2010年6月18日の改正貸金業法の完全施行以降は発生しません。

それ以前の取引で利息が利息制限法の範囲を超える金利(金額により変わりますが18%~20%以上)での契約の場合にのみ発生します。

そして過払金返還に関する時効は最終取引から10年。

つまり完済から10年が経つと時効を迎えるため、当然この事項が近い人は急がなければなりません。

ここまではテレビでもラジオでも弁護士事務所や司法書士事務所が盛んに言っていることです。

あまり盛んにCMを打っているところにはおすすめできない(というか依頼しては絶対ダメ)な事務所も存在するのでそちらにも注意が必要ですが。

こちらの記事をご参照ください。

しかし時効はあくまで『最終取引から10年』。

現在も取引中であり、過去の取引に過払金がある見込みのある人はずっと時効を迎えません。

まぁ、何十年もたって請求すれば相手も訴訟を起こし争うでしょうが。

それよりも急がなければならないケースはまさに今回の(株)栄光に対して過払い金返還債務がある人と同じ条件の人。

中小街金と2010年6月18日以前に取引をしていた人です。

今回のケースでもわかるように、中小業者は財務基盤が大手に比べると脆弱なため(それでも大手も過払金返還が響いてほとんど銀行傘下に吸収されましたが)、今回のような過払金倒産といえるような破たんの可能性が高いからです。

倒産してしまってから請求してもほぼ一銭も戻ってこないため、早めの対応が必要となってきます。

貸金業登録番号(正規業者は必ず持っている”近畿財務局(○)●●●●号”といった番号)が(3)以上の業者は2010年以前より登録しているということになるので過払金返還債務を抱えている可能性が高い。

老舗になればなるほどその額は大きい可能性が高いのです。

私が紹介している業者さんの中ではユニズムアルコシステムアイアムライオンズリースあたりが該当します。

いずれも地域密着型の優良業者さんですが、それとこれとは話が別ですからね。

このあたりの業者さんと古くから取引のある方は過払金の有無を調べ早めの請求が必須だと思います。

消費者金融が倒産した場合、借りていた債務はどうなるの?

こちらの方が興味ある人も多いと思いますので最後に触れてみます。

答えは簡単ですが。

結論から言うと

借金はそのままです。

前述のとおり、貸付残高は資産とみなされ売却されます。

その為、その債権を買い受けたものが債権者に代わりますが当然のごとく債務はそのまま残ります。

追加融資が難しくなったり、返済額の見直しを迫られたりと不利に働くケースはあっても有利に働くことはほぼないと思います。

多重債務に陥ってたりすると『つぶれてしまえ!』と思うことも多いとは思いますが、債務者にとっても債権者が潰れてしまうことは損はあっても得はないのです。

金の貸し借りはあくまで法律に則った経済行為であり正式な取引です。

債務者側が自己破産や個人再生などで債権者(金融業者)に不利益を与えることが法律上可能であるように、金融業者側の破たん、自己破産によって不利益をこうむることがあるのは自明の理といえるのでしょう。

 

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